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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
現在、最新(2015年7月から)の更新はこちらで行っております。
2015年6月までの記事は玉利まさる@愛川町の内視鏡(旧ページ)に残しますので、どちらもよろしくおねがいします。
                   編集子 K



2015年12月17日木曜日

~遥かなる道へ



 ほぼ2ヶ月休みましたが、ブログの再開です。その間遊んでいたわけでありません。落選のお詫び行脚、反省、身辺整理、そしてじっくり読書などです。いわばスマホの電池切れから始まり、充電完了みたいな状態でしょうか。2ちゃんねるでは「玉爺いまごろどうしているのかな」の噂も飛んでいたので、ここらで再起動して発信します。

 とはいえ、議員でない今、議会内部を見る「内視鏡」を使えません。今日から「これでいいですか 愛川町」です。楽です。もう、たとえば議長に呼び出され、「内部告発はよせ、この記事は削除しろ」なんて言われません。幸い、内部情報はいくらでも入手できます。かえって、何でもありで書ける分、読者の皆さんには良いのかも。乞うご期待かもしれません。

 しかし、告発が目的ではありません。それって案外虚しい作業だし。目的はあくまで町が良くなること、であります。これから議会だけでなく、町の現状や未来、はてはごくなことから世間の関心事まで、そう、何でもありで発信します。ぼく的にははるかなる道への旅立ちとなります。あゝ、いつの日か、であります。ご支援のほどよろしくネ。出発!



●12月1日 初っ端(しょっぱな)からこける


 12月議会の初日です。議案の提案説明の日です。傍聴いような、でも議場には行きたくないような気分です。そこで、役場一回の案内の横のテレビを見に行きました。が、なんじゃこりゃ、です。椅子がありません。3時間も立って見ろ、というのか。ムリです。仕方なく、少し離れた受付の椅子に座ってみました。と、テレビの音が何も聞こえません。つぎにサポセンに行き、パソコンで議会の中継を見ようとしました。しかし、スタッフなどの協力も得たけれど、どうにも起動できません。何か規制がかかっているのでしょう。どうにも起動できません。そうこうしているうち、提案説明は終りとなりました。クソ!

 ちなみに、厚木にかぎらず、他市の議会だと、ソファーに座って、大画面・大音量のライブで議場の様子がわかります。たしか9月議会の「議会だより」で「町議会では、町民参加を基本とする開かれた議会を実現するため。インターネットによる議会本会議のライブ中継を行っております」と胸を張っていたけど、役場のそのテレビの傍聴はゼロ。もっとも議場にも傍聴者ゼロ。議会も議会だけど、町民もまた町民といえましょう。

 ともあれ、初っ端からこけたのでありました。



●12月1日(2)~ここが気になる~


 12月議会の提出議案は16件で、内訳は人事関係1件、条例関係5件、予算関係4件、そして陳情・要望関係6件です。この中の気になるものを拾いますが、さて、どうなるか。

 まず人事案件です。これは人権擁護委員の推薦というか、事実上、選出であります。気になるのは、民生委員でも同じですが、候補者が大方は元公務員であり、またほとんど候補者の適性が議会で審議されないことです。この案件はふつう初日に協議されますが、今回もスンナリ、質疑なしなのでありました。

 でも元公務員とはいかがか。ある意味、”天下り的”です。が、それ以上に気になるのは、かれらがふつう高給取りで、あまり苦労したことない人ということです。一方、擁護される側の多くはふつう社会的にも経済的にも辛酸をなめた方です。そのギャップがありすぎ、どこまで擁護できるでしょう。民間の苦労人の中から選ぶ努力がほしいです。

 つぎに条例ですが、ほとんどが国のマイナンバー制度の導入や年金の一元化にともなうものです。したがい条例の一部改正はやむを得ない面もあります。にしても思う。町のHPで議案のタイトルを見ても中身を想像できる町民はまずいません。HPに”わかりやすい議案の説明”が要るでしょう。

 なお、議案の一つに「町の保育の必要性を認定する基準」の見直しがあります。これは町議は保育の”実態”をどれほど把握しているか、実力が問われるので、見ものです。

 それから予算です。これまた「27年度一般会計補正予算2号」の議案名で中身の想像は100%不可能です。だから町民は議会に無関心です。町はもっと町民に分かってもらう努力を。

 それより最大の懸念は重要事項が「提出予定議案の一覧表」から外されていることです。それは北部病院の1300万円強の利子補給。こちらの方は「議員のみ全員協議会」で説明会があったとか。しかもその時議員に配られた資料は説明後に回収されたとか、町に何か不都合があるのでしょう。健全な議員なら怒るべき場面だったようです。

 そもそも「議員のみ全員協議会」はあやしげです。かつてある方が病気のとき、その実態を町民に知られないよう箝口令をしいたのも「議員のみ全員協議会」であります。当時、病状公開論を訴えたぼくは虐めにあいました。でも、今も、その方の命を縮めたのは「議員のみ全員協議会」と信じます。「のみ協」が秘密やいじめの場にならないことを祈ります。

 最後に陳情・要望関係です。私学への助成関係が2件、医療や介護従事者の処遇改善が2件、そして手話言語法制定と安保法案関係が各1件であります。すでにある会派では、「すべて趣旨了承」の動きです。この「趣旨了承」とは、「提案者の気持ちなりはわかるけんど、国へ意見書を出す程でもない」つまりは体のいい「反対」です。時に「深く議論するほどに知らない」です。さて、委員会ではどうなるか。

 なおこの日、議会中継のライブがダメだったので、ついに我が家でもインターネットはできるよう手配。パソコン込みで出費が10ン万円。イテェー。水木しげるさんが亡くなったので、妖怪対策の必要経費と思うことにした。10ン万円はバイトで埋めるべく、「家庭教師します」の折込広告も手配しました。



●12月2日 曇り ~国の買収行為か~


 半日ほど原稿書きの仕事。といっても仕事とあるように、この原稿でない。ささやかに有料原稿の仕事が11月に始まりました。メディアへの情報提供です。小遣い稼ぎです。

 ところで、新聞に「?」の記事2つ。

 一つは、マイナンバー制度への違憲提訴の記事です。なるほど制度は個人のマネーフローなどの情報を裸にします。その意味を含め、議会では悪法として反対の立場だったぼくにはプライバシー侵害の気持ちはわかります。でもそれが違憲か、となるとハテナです。念のため憲法を見直しましたが、トーシローのぼくにはよくわかりません。なにぶん、日本国憲法は抽象的表現が羅列の理念憲法ですから、まあ「解釈憲法」などがあり得るシロモノですから。違憲かどうかは別にして、マイナンバーの登録が直近の折、それに水を差すことだけは期待しています。

 あと一つは「低年金者給付3万円」の記事であります。これは「?」どころか、はっきり、最悪です。これが毎年給付で、対象者が700万人ほどなら多少は分かります。来年4月辺りからの給付で、一回こっきりで、対象が1250万人ってなんでしょう。とおぜんそれだと低額所得者でない者も含まれてしまいます。露骨な参院選対策なのは明確です。

 とはいえ、それを喜ぶ国民がいます。だから国にそうした発想が生まれます。となると、これは国を挙げての買収行為となります。つい先ごろの愛川町の選挙でも「○△さんは奢ってくれるから」や「△×のイベントに連れて行ってくれるから」で投票した方もいたようです。それで、つい腹が立つのでしょう。



●12月3日 雨のち曇 ~頑張れ新人~


 一般質問の初日です。質問者と要旨は以上。



井上 町長の政治姿勢(予算から公約)地域まちづくり委員会、高齢者の就労支援、深沢橋(細野)の危険箇所

山中 新教育長の考え方・指導方針、プレミアム商品券

渡辺 高校通学助成、病児保育、福祉バス

小倉 半原-林-本厚木バス、深沢右岸雨水対策、県道65号の雨水対策など

木下 町内のイベント、高齢者の移動手段、小中学校の設備、防災用備蓄

鈴木 75歳以上の医療費無償化、交通安全対策(桜台・中津大田・工業団地3丁目)



 さて傍聴であります。質問の殆どが今までの質問の繰り返しで、答弁も予測できます、というわけで、とくに新教育長の抱負を問う山中町議と新人の鈴木信一町議に注視しました。新体制の初議会ですので評価抜きですが、山中議員については、訊くべきを効き、批判すべきは抑える質問。以前の目立ち屋傾向というか力みは消えています。過去の町長選で失敗経験が活きたのか。

 また鈴木町議です。久しぶりに共産党らしさに出会った気分です。シッカリ弱者の代弁でありました。ぼくはイデオロギーはアンチ共産ですが、やはり共産党はそれらしくないと存在価値無しです。その意味で彼にもエールを送りたい。そのため気分の良い一日です。

 ところで75歳以上の医療費の無料化でありますが、皆さんはどう考えますか。超高齢者にはその負担がきつすぎる。それは現状です。その意味で、ぼくは鈴木さんの見方です。しかし、無料化には財源がいります。多分数億円、しかも高齢化の折、それはすぐ4,5億円にもなる。だから町長の「財源がない」の答弁は現実的です。そしてその意味では町長の味方です。

 ということは、言葉を帰ると、ぼくは鈴木町議には「財源論抜きにおねだりするな」であり、町長には「財源の捻出こそ町長の仕事でしょう」であります。町議会にはその発送が欠けています。

 かくいうぼくならどうするか。いま全国に医療改革をすすめて、3%~10%弱抑制した自治体が7、8あります。これを愛川町に適用すると数億から十億ほどの財源が捻出できます。ぼくならそうした先進例を議会で紹介するでしょう。もっとも、いまぼくはその立場でないし、たとえ立場であっても、町長には「大胆な改革」はできないでしょうけど。

(ともあれ、それについては後日より詳しく触れます)



 ところで、協、山中町議の質問が終わると、Aさんが渡辺町議の質問の傍聴に見えました。でもAさんは後藤祐一さんの愛川の後援会の幹部であり、山中町議は同じ後援会の顧問になっています。なぜ山中町議の傍聴でなかったのか不思議な事でありました。



●12月4日 晴れ ~ま、いいか~


 一般質問の2日目、以下はその要旨です。



小林 空き家対策、志田峠残土処分場脇の道路の通行止め、子育て支援(新制度、多子世帯支援)

佐藤(茂) 町の防犯、鳥獣被害問題

阿部隆之 バス路線(半原発本厚木・田名急行バス)、子育て支援(待機児童)、学力向上(放課後の事業など)

佐藤(りえ) 小中学校の文化芸術教育など、認知症サポーター、災害廃棄物処理

岸上敦子 安全対策(防犯カメラ)、交通利便性(循環バス、デマンド交通)

熊坂(崇徳) 愛川の教育(学力向上、生きる力の教育、いじめ)企業、産業誘致、雇用対策(含むショッピングモール)



 さて、今日の傍聴は新人の阿部・岸上両町議です。どうだったか。議会での初質問なので技倆は問いません。そもそもボクの時より落ち着いて立派だったし、ともかく新人らしく一生懸命がよかった、とします。その意味は、議会は新人の多いほうが良い、も含みます。ただし、テーマはどうでしょう。すでに何回も出ている話です。過去を調べ、そこに新しい提案や切り口を加える事を期待します。そんなわけで、とりあえずはエールです。

 にしても、新しいメンバーを加えての最初の議会から4名の質問なしは残念。三役(議長・副議長・監査)の質問なしは慣例とかいうけど、16人の定員だと1/4も質問無しとなりますし、じっさい副議長や監査が質問に立つ議会はいくらでもあるのですから。そして質問なしのあと一人。かれはその常連ですから、ここまできたら「議会に一般質問はいらない」がかれの主張なのだと受け止めましょう。ついでに政務調査費も辞退もすれば立派です。今後に期待しています。

●12月5日 晴れ ~国家のイジメか~


 一般質問が終わったので、じっくり新聞を見なおしていたら「インボイス21年導入」の記事。「なんじゃ、こりゃ」です。インボイスって事業者が取引するとき、品目ごとの税額を記入する税額票のことですよね。あゝ、経理がどれだけややこしくなることやら、そのための経費がいくら掛かるやら、普通の中堅企業ならまだわかる。わが町の潰れそうな個人商店なんてどうなるの?



 たしか消費税を上げ時、それに対応するレジを購入するのに借金した方がいます。そのレジの原価償却の終わらないうちに、マイナンバーの導入、それにも対応するのに金が要ります。そして、今度はインボイスの導入ですか。ざけんなよ。これだとまるでイジメではないですか。「何かを導入するなら、まずは条件整備をしてから」 それはぼくの考え方ですから腹が立ちます。この姿勢だと、一億層活躍の前、一億共倒れになるでしょう。