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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
現在、最新(2015年7月から)の更新はこちらで行っております。
2015年6月までの記事は玉利まさる@愛川町の内視鏡(旧ページ)に残しますので、どちらもよろしくおねがいします。
                   編集子 K



2020年4月24日金曜日

わが読書~今月のお薦めは~

 今月は国が❝引きこもり❞を推しているのでかなり読みました。でも、読みやすさと為になるとはふつう反比例です。で、以下に限定です。
 まず感染症関係では岩田建太郎「感染症パニックを防げ」と、ウィリアム・H・マクニールの「疫病と世界史」(訳・佐々木昭夫)、読めば確実に得るもの多しです。
 つぎは人気の脳科学者の中野信子「空気を読む脳」。分かりやすいけど、為になるかは読者しだいかも。
 そして、最高なのは本屋大賞の凪良ゆう「流浪の月」。不寛容な社会で純に自由に生きる人の困難を描いた小説です。ぼくは高校の時に「星の王子さま」を読み、絶対に大人になっても少年を続けると決意したけど・・・。いま学識を身につけ、不寛容になっている自分を再発見したりして。感動と反省の連続でした。とにかく、学識のある人、地位のある人、そしてアドバイスしてくれる人たちって、親切の押し売りで人を傷つけて生きているのだ、と実感しきりでありました。

ぼやき~マスクはどこにる~

 いよいよマスクの購入が困難となって、また困ってる方が続出です。そこで自分で大量買いし、町民に配ろうとしたけどアホを見た。
 まず2週間ほど業者に連絡したが電話がつながらない。つながっても「只今、電話が込み合っています。後程、おかけ直しください」のテープの声ばかり・・・。
 そこで20日。2軒、メーカーめぐり。愛川のドラックストアにマスクを卸している会社です。たぶん町内のマスクの半分はその二社が卸している。が、結果はやはりと言おうか。価格の高騰で仕入中止という。一社は13倍。あと一社は20倍とか。ちなみに仕入先はともに武漢。コロナを流行らせ、コロナで一稼ぎ。中国は許せん!と手をあげたが、降ろすとこがない。やはりアホなのだ。困ったなぁ。

コロナに想う(3)数字パニック止しましょう

 人は見かけが99%とかいう。その点で数字は正直かと思うがとんでもない。正確に見える分、かえって騙される。実態はどうでしょう。
 たとえば報道に見る感染者数の国別ランキングってなんなの?中国・韓国・北朝鮮の発表を真にうけるとしても意味がない。累積の総数だから意味がない。ぼくは同じ人口当りに、あるいは面積当りに換算しているが、ランキングはガラリと変わる。累積ということは、この2週間ほど発生がゼロでも、一度獲得した高ランクはなかなか消えないではないか。
 しかし、以上は国別の話で、遠いいからまだまし。問題は県別ランキングだが、少し身近な分パニックは強まる。でも、累積データであるかぎり、当てのなさは国別と同じです。データで一番大切なのは、コロナがいつ収束するかだが、ランキング報道は何も示していない。
 たとえば東京や近県などは人口が大きいから感染者は多い。それを見て「緊急事態宣言は効果なし」というなかれ。80、90、100人と増えてきたところが、101人となったら、増加ではない。増加率は1%に減ったのだ。心配なのは累計10人ほどのところが13人になるほうだ。30%も増えたのだ。ところが人は101人のところを危険視、13人のところを安全視する。表面しか見ていない。報道は増減率にしてよネ。
 そして、一番の心配は、一番身近な市町村のデータが、またぞろ累計で発表されるようになったことだろうか。2週間ほどまえ厚木市の市議が厚木保健所管内は28人、発表方法が変わってから同僚が愛川町は4人と教えてくれたが、その意味が分からない。市や町の危機管理室は県の発表を受けとるだけで、数字の裏は取ってない。それどころか、保健所さえ、発表人数の詳細(いつ入退院したか)が不明の者も含まれる。ちなみに厚木管内の6市町村には発表より感染者が少ないところが多いのです。今までは感染だけをカウントしたから仕方ない。しかし私たちはそんな数字にふり回されている。
 にしても思う。黒岩さん、どうせやるなら市町村の累積数のあとに増加数と減少数(退院数)も入れてくれまいか。でないと市町村の判断が狂いますから。
 最後にメディアへの注文。どうか不安をあおるだけの報道をよしてくれないか。それをパニック・コミュニケーションという。大切なのはパニック・マネジメントです。私たちは正しく恐れたい。

2020年4月20日月曜日

コロナに想う(2)ぼくは知らんぷりでいいのか。

 7日の緊急事態宣言から日本中がゆれている。コロナが見通せないので仕方ない、とかいう人もいるけど、それでいいのか。たしかにその終息は見通せない。しかし、一つ誰にでも分かる。来月どころか今日の暮らしさえできない人たちが激増している。
 そうした中で想う。愛川の議会は、3月議会を一般質問ほか中止で縮小したけど、職員の負担を思いやる町議も多いので、6月議会ももどうなることやら。それでいいのか。気持ちは分かるが、私たちは、職員ではなく、町民の代弁者の筈なのに。
 実際、県内には、その代弁者の役割を果たしているところも少なくない。コロナに特化して臨時会を開いたところ、行政に住民救済の提案をしたところ、自ら議員報酬カットをしたところ、マスクを購入し住民に配布したところなどなど。ぼくたちは知らんぷりでいいのか。
 問題は、なぜぼくたちの議会が❝町民不在❞でいられるかだが、情報がないのだ。3月議会でもそうであったが、県の議会には、市町村の議会の対応を一括して把握して知らせる機能がないのです。せめて地方紙にそうした報道があれば助かるけれど・・・。
 かくして思う。ぼくは、町民の窮状を見てみぬふりの自分が恥ずかしい。町に注文したいことは沢山あるけれど。