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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
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                   編集子 K



2020年4月24日金曜日

コロナに想う(3)数字パニック止しましょう

 人は見かけが99%とかいう。その点で数字は正直かと思うがとんでもない。正確に見える分、かえって騙される。実態はどうでしょう。
 たとえば報道に見る感染者数の国別ランキングってなんなの?中国・韓国・北朝鮮の発表を真にうけるとしても意味がない。累積の総数だから意味がない。ぼくは同じ人口当りに、あるいは面積当りに換算しているが、ランキングはガラリと変わる。累積ということは、この2週間ほど発生がゼロでも、一度獲得した高ランクはなかなか消えないではないか。
 しかし、以上は国別の話で、遠いいからまだまし。問題は県別ランキングだが、少し身近な分パニックは強まる。でも、累積データであるかぎり、当てのなさは国別と同じです。データで一番大切なのは、コロナがいつ収束するかだが、ランキング報道は何も示していない。
 たとえば東京や近県などは人口が大きいから感染者は多い。それを見て「緊急事態宣言は効果なし」というなかれ。80、90、100人と増えてきたところが、101人となったら、増加ではない。増加率は1%に減ったのだ。心配なのは累計10人ほどのところが13人になるほうだ。30%も増えたのだ。ところが人は101人のところを危険視、13人のところを安全視する。表面しか見ていない。報道は増減率にしてよネ。
 そして、一番の心配は、一番身近な市町村のデータが、またぞろ累計で発表されるようになったことだろうか。2週間ほどまえ厚木市の市議が厚木保健所管内は28人、発表方法が変わってから同僚が愛川町は4人と教えてくれたが、その意味が分からない。市や町の危機管理室は県の発表を受けとるだけで、数字の裏は取ってない。それどころか、保健所さえ、発表人数の詳細(いつ入退院したか)が不明の者も含まれる。ちなみに厚木管内の6市町村には発表より感染者が少ないところが多いのです。今までは感染だけをカウントしたから仕方ない。しかし私たちはそんな数字にふり回されている。
 にしても思う。黒岩さん、どうせやるなら市町村の累積数のあとに増加数と減少数(退院数)も入れてくれまいか。でないと市町村の判断が狂いますから。
 最後にメディアへの注文。どうか不安をあおるだけの報道をよしてくれないか。それをパニック・コミュニケーションという。大切なのはパニック・マネジメントです。私たちは正しく恐れたい。