メッセージボード

このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
現在、最新(2015年7月から)の更新はこちらで行っております。
2015年6月までの記事は玉利まさる@愛川町の内視鏡(旧ページ)に残しますので、どちらもよろしくおねがいします。
                   編集子 K



2022年10月9日日曜日

●活動報告書 これでいいですか愛川町(紙面版1ページ目)

 ●世の中が騒がしいけど  ~ 無力感です ~

 コロナ禍などで、当紙も1年ほど自粛気味でした。そのぶんブログに力を入れたが、勝手の違う世界でありました。そのブログは“ 全国区”です。メディアの騒ぐ社会問題を追う世界です。そしてメディアは原因より現象を追います。たとえばウクライナ侵攻では、その原因より日々の戦況を追っかけます。が、ぼくの関心は、現象よりその背景つまり原因です。マスコミに馴れた方にぼくの記事はかったるく、ぼくには世間の反応がじれったい。詳細は4面でふれるけど、かくて、無力感の1年でありました。という訳で、この機会に重点を愛川町の話題中心のペーパー版に戻します。むろん“ 全国区”の問題は、その性質上、ブログでふれるけど、ともあれ、よろしくネ。

●9月の議会は  ~ けっこう多忙です ~

 9月、決算期の議会です。世間で多忙といわれているけど、町はどうだったか、日数的に市より少ないが町村としては多いほうかも。いや、今年は、あとでふれるが、委員会活動が多く、けっこうに多忙でありました。さて、注目の一般質問です。質問者は10人、議員の定数は16人ですので、主張や提案の聴けない方も多い。町に何を願っているのか、知りたいなあ。とはいえ、全体としてどうでしょう。町の事業をチェックする常任委員会はそれなり活発でありました。ほぼ「やるじゃん」です。そして、その他です。コロナ禍、ウクライナ侵攻の中での物価高です。対策のための会合がかなりありました。加えて、6次総合計画への意見提出や5月の町民との意見交換の取りまとめがあり、こちらは大忙しです。じじいのぼくは猛暑も浴び、ふらふら。いや、グチでない。かえって充実の8月9月でありました。ちなみにマスク酸欠もあり倒れたけれど、満足感も。やっぱしぼくは“ 変り者”かもしれません。


●活動報告書 これでいいですか愛川町(紙面版2ページ目)

 ●独断 区割り変更  ~ 愛川はどうする ~

 6月、衆院の選挙区の変更。16区の相模原緑区と愛川・清川は中央区を加えて14区です。今までの16区は厚木、伊勢原に海老名を加え新16区になる。その意味は、簡単にいうと、後藤さん、義家さん、さようならです。分かりにくいのが県議選。こちらは、定数を1つ減らし、愛川・清川は厚木と合区になります。その意味も、ざっくり言って、愛川から県議選に出ても勝つのは至難です。国会議員も県議もいなくなる。町民はどうするの? その折、熊坂崇徳町議が、来春の県議選へ中央区から出馬の予定です。皆さん、どう思う。ここから独断です。かれは町を見捨てたのでありません。愛川に県とのパイプがなくなるので、元知事である参議院の松沢さんの属する維新から強く推され、出馬となりました。分かる気がします。かれとは同僚です。若くて、温厚なので、軽く見られがちですが、実像はちがいます。内面は、ナイーブで、慎重で、そのクセしたたか、何より町議屈指の勉強家、行動派の1人です。それで公認か。れれっ、ヨイショしすぎだったようです。

●ぼくの9月議会  ~ 愛川はどうする ~

 まず一般質問。小野沢町長は「誰一人取り残さない」を訴え当選しました。じつは至難です。それを念頭に3点の質問。1点目「LGBT」 。トイレ1つとっても男用それとも女用? ぼくは理解の難しさからはじめて接遇のあり方で提案しました。多目的トイレでの事件もあったし。2点目は「不登校」です。まず町の対策を詳しく伺う。その上で、不登校の子の減らない理由の脳科学的説明。そして、体験から「ぼくの対応策」の必要を訴えました。3点目は「移送、移動サービス」の問題。こちらは高齢化社会もあり、ニーズもサービス多様化して、混乱してます。その整理のあり方でいろいろ提案しました。それから町の事業をチェックする質疑です。常任委員会を含め20項目以上なので詳細はぶくけど、ムダな出費はないか訊く、よい事業なら拡充の提案もあるけれど。それ以外の会合もあったが、悩みはつねに“ 民主主義”。意見が割れると多数決となるけれど、これだと少数意見抹殺になりやすい。多様性のため、歩みよる時間も欲しいです。


●活動報告書 これでいいですか愛川町(紙面版3ページ目)

 ●偏見 多様性社会  ~ 夢の夢でも ~

「多様性を認め、共生を」と言う。常に少数者のぼくからみて、それは夢でありました。 未熟児で生まれ、食料不足時代の育ちです。アトピー、胃弱ほか病気の百貨店。小学校では貧困と運動神経ゼロを笑われた。中学は公立なのに有名進学校が恨めしい。バカ扱いが辛かった。高校はために底辺校だが失敗。おかげで余裕の猛勉強は受けいれられない。周囲に嫌われ、ある日リンチで耳の鼓膜を破られた、等々。なぜそうか。脳科学者の中野信子さんは言う。快感ホルモンのドーパミンはいじめで活発化する。そのいじめは多数派になることで成りたち、それが生活の安定を担保する。その構造は今も同じです。たとえばコロナ禍のマスク着用。ぼくはマスク不敵応症だが、同調圧力は個人の事情など見ない。かくて多様性の尊重など夢の夢なのでありました。

●任期はあと一年  ~ この際にふり返る ~

コロナ禍の活動自粛の中、3年経ちました。一ばん主張の出る一般質問をふり返ります、ぼくの役目を測る参考までに。なお、量があるので3回に分けます。

林業の改善 町の山林整備はほぼ県の助成だより。それだと追いつけず、山は荒れたまま。整備の意義、あり方などを、いろいろ提案です。

年金問題  上がる年金代、下がる受給額。とくに低額受給高齢者のため改善策の提案。

隣接地の造成 宮本、細野の川をはさんで対面の盛土の危険の紹介。熱海の大事故で注目された。なお町民の防止策に援助金が出るようになる。

共に生きる社会 県の制度の恩恵のない障がい者を紹介。成果なしかも。しかし、神奈川新聞はぼくと似た切口で、改善策を訴えていました。

  中学校の数学  つまづく子が多い。体系的で分りやすい事業の紹介に全力です。成果については見えません。

ふるさと納税  返礼品が不人気で低迷。改善策を紹介です。かなり増収したが、まだまだ低い。

  教科書採択   制度的に無理があり、激務なので改善策を訴える。するとどこからか苦情が。

囲碁、将棋   子どもの学力と高齢者の認知症対策として訴えるも不発か。ただし県は年輪ピックの将棋大会。会場は愛川町です。

  人、農地プラン  低収入なので、原因を分析し、提案です。成果不明。これからか?


●活動報告書 これでいいですか愛川町(紙面版4ページ目)  

 ミニ・ノート  

●ふと山を見ると、あちこちにナラ枯れの暑い夏でした。気がつけば秋。ケモノたちはエサの激減を知り、どんな行動をするのでしょう。

●思えば、安倍さんが倒れ、国葬で夏は終りです。その賛否はおいて、菅さんの弔事は秀逸。中で引用された山県有朋が伊藤博文へ送った短歌、ぼくも半世紀も前に読んでいた。その格調に救われた方も多かったでしょう。

●1面前半の背景です。まずコロナ。ぼくは武漢で発生するや水際作戦を訴え、客船で出ると「閉じ込め」に非を鳴らしましたが、国だけでなく、メディアの騒ぎもつねに後手で、その後手は今も続いてます。世界が評価しているのにイデオロギーの違いで批判だし、賛成に根拠がなければ反対に根拠もないのに根拠騒ぎだし、自分たちも旧統一教会を放置してたのにそれを無視の騒ぎです。反論できない故人を叩くメディアって何様でしょうか。

●2面です。心血を注いだのが社会的弱者との共存です。といっても、かれらを理解して共存しよう、ではありません。まず理解するのがどれほど困難か。で、エピソード紹介です。昔、有吉佐和子さんが、「非色」を書きました。黒人は黒いからでなく、怠け者だから差別される、と。確かにシカゴを歩くとそう見える。しかし読んだ寂聴さんの感想は、「もしかの女が肌を黒くして歩いてたら小説は別のものになってたでしょうか」と。本当にそう言ったかは知りません。しかし、黒人をしてみないと黒人が分からないのは本当。あと一つ、やまゆり園に殺傷事件がありました。だが、犯人が勝手に障害者は無用と思った訳でなく、園自体にその空気がありました。だからトラブルは今もある。それほどに人が相手の立場になるのは難しい。ぼくはその自覚こそ共存の第一歩と訴えたかった。

●その延長が3面です。世の中、きっと、ぼくも含め、相手の身になることはできない。幅をきかすのは「みんながそう」とか「テレビで言っていた」とか言う多数派なのです。

●折から清川では良識者の議長が辞任。多数派は「良識」を見ないで、噂の重視でしょう。また厚木では「市長の次男逮捕」と騒がしい。むしろ「市長の」は余計です。そしてそしてそれと同一線上が国葬の騒ぎか。亡くなって反論もできない方の忌中に反対とか旧統一教会とか功績の有無とか。こうした多数派をぼくは信じない。

最後にお知らせ。

恒例、タウンカフェのよろず相談会は、10/15・11/19 ともに 13:00から。