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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
現在、最新(2015年7月から)の更新はこちらで行っております。
2015年6月までの記事は玉利まさる@愛川町の内視鏡(旧ページ)に残しますので、どちらもよろしくおねがいします。
                   編集子 K



2016年1月13日水曜日

2015年12月9日から



●12月9日 晴れ ~ウッ、日程変更~


 今日は総務建設常任委員会の日。さて初めての委員会なのでどうなるとおもいきや、うっ、委員会なし。思えば、安保法案についての陳情があったが「机上配布」扱い。つまり審査しないことになりました。それで、この委員会は議会の初日にふつう1月に実施される所管事務調査の打ち合わせをして終わりにしたのでありました。

 にしても議会だよりの日程(予定)だと、今日が常任委員会の陽だから勘違いしやすい。無駄足の方もいたかも。日程表に(※予定ですので変更になることもあります。事前にご確認ください)とあれば親切ですよね。



 ところで新聞に「診療報酬1%値下げ」の記事です。よく読むと、薬価は値下げで、医師の技術料は値上げ。しかも高額医療費の上限を下げそう。これまたまやかしの参院選対策かも。ほんとに国民を馬鹿にしています。



●12月8日 晴れ ~腹立つな、もう~


 教育民生常任委員会の日です。いろんな陳情審査がありました。で、結論は?

 国や県に私学助成の拡充を求める陳情です。「趣旨了承」、先日書いたとおり、「賛成もどきの反対」です。町の予算に関係ないので、国に意見書を出し、議論を深めて欲しかった。

 手話言語法制定を求める陳情です。前回は否決で、今回は陳情者の説明があって「採択」 なんじゃ、これ。ということは町議の勉強不足の露呈です。アホらしい。

 そして医療・介護の夜勤改善や増員と介護従事者に勤務環境の改善関係です。前者が「一部採択」で後者が「趣旨了承」となりました。このところメディアでは介護施設でのイジメや暴力の記事が目立ちます。人手不足と低賃金で、イライラが溜まったり、ロクな人材が集まらないせいと言われています。町議は新聞も読まない、実態も調べないのでありましょう。その中で、新人の阿部町議はそれなり意見を述べたとか。少しは救われる。



●12月9・10 ~あれー え、まる秘なの?~


 とくに個人的な活動なし。せっせ、せっせとこの原稿を書いたり、新聞広告の記事を書いたり、あとは読書くらい。

 そして個人といえば、野坂昭如さんの訃報で思い出す。かれも兄も30代で、ぼくが20代の頃です。野坂は売れっ子で鼻息が荒かった。兄は、ボディビルブームの中で斯界(しかい)の有名人。どちらがケンカを売ったか忘れたが、野坂さんが三島さんのボディビルをナルシズムと一刀両断したことで言い合いになり、田端にあったジムに乗り込んできた。当時、そこで手伝いをしていたぼくはどうなるかと思いきや、たしか「ボディビルも物書きもマスターベーション」ということに落ち着いた。

 それが半生記たち、確信する。そう、そもそも人生はマスターベーションにすぎない。ただし、人のマスターベーションには2つある。自分だけ満足と他人を満たすものがある。そこは峻別しなくては。なかなか難しい。

 ところでこの2日、あちこちから噂。会期中に27年度中の策定を国から求められている人口減対策(「まち・ひと・しごと創生ビジョン」と「総合戦略」)の質疑があるそうな。議場でやるべきテーマか隠れてやるべきテーマかも峻別してほしい。



●12月11日 雨のち晴れ ~今イチ最終日~


 強い雨ン中、議場へ。議会の最終日なので、質疑、討論、採決の日です。

 まず質疑であります。4年前は新人も頑張ってやったが、今回はゼロ人が寂しい。まあ、一般会計の補正予算ぐらいしか課題を含む議案はなかったが、だから“練習”で取り組んで欲しかった。そして、課題といえば、崇徳町議がタブー(?)の北部病院への利子補給を取り上げていたのは評価。この問題を扱う懇話会へ公認会計士を入れろの提案は買うけど、とにかく病院の会計を公開しなければチェックしようがないのがこの問題だよネ。で、対論は井上町議の賛成討論だけで、採決はシャンシャン。県下でも共産だけの賛成討論は珍しい。

 それから陳情議案でありますが、所管委員会の審査通りになったので、中身は省略。気になったことだけ2,3です。

 まず新人の鈴木町議が発言したのは内容はともかく、評価。それから「手話言語法制定についての国への意見書提出」だが、今回は提出者が委員会で説明したので採択とか。何なの。ということは、前回は勉強不足で否決だったのか。あとひとつ。反対に、前回は賛成で今回は「趣旨採択」もありました。これは「趣旨採択」を「採択」と同じ意味にとったのでしょうか。委員長の説明不足か?

 そんなこんなで12月議会は早々に終わりです。とうことは、例年なら、夜には町の理事と町議との懇親会か。そして、ということは、夜は。あまり話の中身のない飲み会でしょう。4年前、新人議員として空しかったことを思い出す。

 議場を出ると、雨がやみ、小春日和です。でも、ぼくの心には冷たい雨が降っていました。



●12月11日 うす日 ~性同一性障害って


 このところ性同一性障害が巷の話題です。おとなりの海老名では市議が差別発言で辞職勧告を受けたり、県議のブログがこの問題で炎上したりだが、その折、性同一性障害者の性転換体験が聞けるというので、朝、ある町議と情報交換してから横浜の関内へ。

 で、行ってみてガクッ。ぼくは新聞記事で知ってでかけたのだが、参加者はわずか5人。ごく“ふつう”の人も議員もいなかった。その5人全員が「これから男へ」の予備軍。見かけは4人がすでに男性でした。

 さて、中身です。参加者が同じ障害者ということなので、9分9厘が手術前後の転換決意の悩みとか、手術の実態とか、それに術後のケアとか、まあ、同じ当事者にとっては十分に役立ったと思います。

 が、個人的には、発達障害もそうですが、この「障害」という言葉が気にかかります。この言葉が差別語だからなくせ式の短絡ではありません。「障害」と呼ぶことで。世間の理解を深めることも、本人の気持ちが楽になることもあります。反対に障害の自覚が本人を甘やかすこともあれば、障害を取り除く障害になることもあります。アジアに貧困地帯にいくと、世間も本人も障害に気づかず、けっこう、ごく自然に生活していて、かえって本人のためになっている場面によく出会います。障害者とどう向き合うか、そのあたりを知りたかったのですが、体験談とその視点がなくて残念でもありました。

 障害者を差別してはいけない。多くの方が頭では理解しています。しかしぼくたちが障害と実感するのはむずかしい。そのギャップからうまれる悪意のない溝はどうやって埋めるのでしょうか。考えさせられた一日でした。

 なお、この日、町議も含め4人の方から、前日、本会議の跡、議員のみ全協があり、そこで町から人口減に関わるビジョンや戦略の説明があったと耳にしました。こんな重大事が、なぜ、町民がカヤの外の全員のみ協での報告なのでしょう。“小島内閣”になって早くも2度めの秘密案件となります。小島議長にはくれぐれも「開かれた議会」への努力を願いたい。期待してます。

 そして、前日といえば、あと一つ、恒例の議会最終日の「町と議会の宴席」はなかったとか。それ自体は悪く無ない。しかし、酒を飲めない町議が、「ムダ」を理由に反対なら。少し変です。ムダは昔からムダだし、ムダを有意義に変えるのも議員の仕事です。