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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
現在、最新(2015年7月から)の更新はこちらで行っております。
2015年6月までの記事は玉利まさる@愛川町の内視鏡(旧ページ)に残しますので、どちらもよろしくおねがいします。
                   編集子 K



2020年4月6日月曜日

●ウイルスに振りまわされて

この数ヵ月さながら世界が新型コロナ(COVID-19)に振りまわされてます。むろん愛川町も同じ。3月は学校、公民館、イベント、そして議会の一部が中止です。
 つい貧乏なぼくは思ってしまう。非正規やパートの人たちはどうなってしまうのか。中には明日にも暮らせない人がいる。あと、一つ。咳をしただけで白い目でにらむ不寛容な世の中です。喘息の子はいじめられないかなあ。
 いったいコロナの正体って何。科学誌や文藝春秋の特集や「感染症パニック」などを読んでみましたが、正体も対策も推測ではないか。分かったのはコロナはギリシャ語で、意味は王冠。そこから太陽の周りの炎をコロナと名付けたことくらいです。思えばWHOの判断もはじめは中国への忖度の憶測でした。中国といえば、私たちは大むかし「天が落ちてくる」と騒いだ人たちと変わっていません。右往左往のパニックだけはやめましょう。

●かくして3月議会は ~異常か正常か~

3月は予算議会です。一年で一ばん忙しい。そこへ正体不明のコロナ騒ぎです。議事日程をどうするかで議会もすこし揉めましたが、愛川は、一般質問と代表質問も中止、会期の3日短縮と決めました。ぼくは中止反対派でしたが、はたしてそれで良かったか。中止を勇断とか慎重と見るむきもあります。ちなみに議会後に県下の判断を調べると、8割ほどの議会が通常通りありました。
 さて、こんなときぼくは何をすべきか。せめてやれる予算審議に全力投球する他はありません。いや、多くの議員の思いも同じだったでしょう。審議は過去になく熱くなりました。あとは会期中ずっと、なんとか子どもたちを学校に通わせ、親の負担を軽くする手段はないか、そればっかり考えていました。愛川は専門家会議のいう非危険地帯ですから。

●幻の一般質問 ~川北区は安全か~

愛川の一般質問も中止だが、他人事でありません。ぼくの準備していた「津久井農場(埋立)造成」の問題も消えてしまった。
 その埋立は、中津川を挟み宮本区の反対側の山の裏の沢です。規模は宮本区の2/3ほどで高さは50mに及ぶ。場所は長竹区の志田峠沿いだが、何か起きたらどうなるだろう。
 ぼくも最初は相模原市内の事業だし、そもそも反対運動嫌いだし、気にもしないでいた。が、そのアセスメントの審議や公聴会(反対者の陳述)を傍聴していく中、青くなりました。結論だけ言うと、事業計画が怪しい。以前その隣接地で川昭(株)の盛土があり、その土砂が三増地区に被害を出してます。しかも今回の造成規模は川昭の盛土をはるかに上回ります。
 不安になり、勉強していく過程で埋立問題の専門家と出会い、調査をしていただきました。かれの結論ですが、「土砂が桜沢沿いに流出し、川北へ甚大な災害をもたらす」。

●環境影響評価は ~誤解されてます~

この機会にふれておきます。何か環境に悪そうな事業があると耳にする言葉に「環境アセスメント(影響評価)」があります。たとえば「アセスがあるからこの事業は安心」とか、「影響評価を受けたから大丈夫」とか、制度の意味への大きな誤解です。
 ある事業の環境への影響を評価するのは事業者自身であって第三者でありません。したがい、評価はふつう手前味噌になりやすい。
 たしかにその業者の評価を審議する人はいる。津久井農場の造成では15人の学者が審議しました。評価のここは適切でないとか再検査をとか。しかし審議に事業中止の選択肢はありません。見直しするもしないも業者の自由です。その結果、今回の場合は50項目の評価がなされ、中、
35項目に検討が求められ、審議終了となりました。審議は、業者が別の機関で認可を受けるためのアドバイスであってその終了は、全然お墨付きではないのです。


●会期は短いが  ~中身は充実かも~

コロナで質問や議場での質疑が消え、会期まで3日減ったが、たぶん負い目からか町議の意識が変化した。たとえば「議員は質疑を軽んじていると思われたくない」とか、ごく一部に緊張感を欠く者もいたけど。
 ともあれ、その結果か、町の予算への質疑項目も時間も増えました。しかもただ答弁を訊き「はい、分かりました」で終わることもほぼなし。ぼくの所管は総務建設だが、教育民生も同様のムードだったらしい。ちなみに総務建設では47項目、教育民生では65項目にわたって町の事業の予算の根拠が質されました。いままでない熱気です。
 これはコロナの禍い転じて福となるかもしれないが、今後もその線を願いたい。ぼくは、自分の立場を考えれば、常任委員会では休憩中でも答弁者側との雑談を控えてチェックする側だし。これも大切だと思う。

●動き出した議会改革 ~異常か正常か~

議会が新体制になり、そろそろ半年。その間もっとも進んだのが議会改革の気がします。
 まず各会派で何を変えたいか話し合い、つぎにその意見を検討委員会に持寄り、今は改革項目に優先順位をつけた段階にきています。ちなみにその改革目標は、検討会での項目と議運での項目に分かれるが、検討会の目標を3位まで挙げると、
①タブレット端末の導入 ②議員の定数と報酬の見直し ➂事業評価の推進と検討方法となります。
 今まで改革していないので一歩前進と喜びたい。いや、待て、議会の役割が提案とチェックだから議員の能力の向上こそが最優先項目にちがいない。その意味ではまだ道遠しです。他人事ではない。ぼくも改革委員です。民主主義は面倒だけど、頑張るのでよろしくネ。

その他

3月議会には、愛川聖苑条例や水源地の観光と産業の拠点づくりの中間報告をどう扱うか、一般質問がなくなったけど「議だより」の紙面づくりをどうするか、5月の町民との意見交換会は延期か中止か、などなど悩ましい問題が山積みとなりました。
 ぼく的には、多忙な2・3月だったのです。

●ミニ・ノート

●今回コロナも相応にふれたけど議会活動報告紙としては限界が。そこでカミュの「ペスト」が再読されている折、ぼくはブログに『感染症の日本史』もどきを書きました。好奇心のある方はそちらも覗いてみてください。
●後のブログの「咳ひとつで白い目の件」です。無関心と無知によるイジメは無限です。そこで売られているのが「この咳はうつりません」というバッチ、ぼくも着けています。おばあちゃん、孫がアレルギーならぜひ買ってあげましょう。
●議会最終日の前日、代表に「コロナ貧乏の親のため緊急提案を」と訴えたところ、翌日、町長からもろもろの対応策の話がありました。詳しくは町のHPや広報などを見てください。
●結局、県内8割の市長村に日程変更なしで横浜の女性市議は言う。コロナが怖くて変更したら、戦場にビビり、現地視察を拒否した石破元防衛相と同じでしょ。おぉ、わが町を恥入る、それこそエモい女性市議の心意気ではないか。
●後のブログの津久井農場(正しくは牧場問題)です。相模原では本村市長自身が住民の不安を傾聴。こちらは200筆の反対署名もあるが音無し。ぼくは6月の議会後❝正しく埋立てを知る会❞を呼びかけなくては、賛成か反対かではなく。
●愛川聖苑条例や観光・産業の連携拠点づくり(水源地問題)などのもたつきを匂わせましたが、共通項があります。それはともに全協(全員協議会)に「まずは賛成を」みたいに示されたことです。時代が違う。私たちは「町民に説明してから」を希っています。問題は町がそこへ気づくかです。
 なお、聖苑の条例はぼくが12月に提案しようとしていた条例と同じで、ある職員に「黒字だから」と言われ引きました。そこで賛成できなくなりました。町長は知ってたかなぁ。
●時として町議の言動が問題となります。困るのは欠席裁判みたいになることもあります。誤解や憶測もあります。感情論になり、いじめ、暴言にもなりかねません。私たちは付託を受けた言論の府の公人です。もっと大人で、紳士でやりましょう。でないとぼくもそのうちキレる。二度目の予告です。
●最後にオマケです。ぼくは時々ノラ猫を避妊しますがけっこう出資。その折、田代のローソン横にそうした方を相手の手術院ができました。格安です。困った方はそこで相談を。