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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
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                   編集子 K



2020年7月13日月曜日

活動報告書 Jul/14/2020 何んだか町民に気がひけた

 6月議会が終わったが、気分はうつ、うつ、梅雨空のせいかコロナの影響か。いや、意欲の問題かもしれない。
 なにぶん実質の議会日は3日のみです。一般質問は議場に3人ずつの交代制かつ時間の短縮、傍聴者に遠慮を願う愛川方式でありました。念のためこの原稿書きの、時点で、12議会を傍聴したけど、そんなところはありません。ちなみに多くは半数ずつの交代制や質問時間の短縮はあったけど、そのぶん日数を増やします。傍聴者の制限はHPとちがい、なし。そして一般質問といえば大方は「コロナ対策を問う」であり、愛川みたいに「町にお任せ」ムードはなしでした。ぼくが気のひけた理由です。
 さて、そうした中での一般質問は9人で、ぼくは、下手すると川北地区に大きな被害のでる長竹の盛土造成を取りあげました。トラブルの元は住民に納得のできない業者の説明会などです。公平感につとめましたが、やゝ住民の肩をもちすぎだったかも。いずれにしろ愛川の町民の生命にも関わるので、まずぼくは事業の中身と実態を知ることが大切。そこで町長に公平な説明会の開催を要望しましたが、どうなるか、気にしているとこです。
 6月で気になるのはあと一つ。議会が終るときっとある反省会です。反省は個人または団体が自ら言動をかえりみることですが、愛川ではいきなり個人は俎上にあがり、「○○議員のあの言動は何ですか」みたいに口撃されます。誉めるは人前、貶すはこっそりと習ってきたのでハラハラ、何かイジメに近い。
 議会の反省会は全員にかかわるテーマでありたい。6月議会は超簡略化議会だったけど、町民の代弁者としてそれでよかったか、とか。
 ついつい、そっちへ頭がいってしまうぼくでした。何か変。ぼくは建設的が好きです。
●一般質問  ~ コロナ関係は1件 ~
 6月の一般質問は、3月はスキップしたので久々です。9人が質問したがコロナ関係が1件のみが特色かも。しかも町長のコロナ対策の説明会に質問時間がなかったので、議会は町に一任の形です。町民はどう思うだろう。
 以下、一般質問者とその項目です。
【茅 孝之】…新型コロナ拡大防止策  【岸上敦子】…子どもの安全対策
【阿部隆之】…河川敷の有効活用
【小林敬子】…教育行政、木造住宅の耐震診断と耐震化、
                ゴミの減量化と生ごみ堆肥化
【鈴木信一】…津久井農場計画、災害から町民の生命と財産を守る取り組み
【井出一己】…プラごみなどの回収と削減
【佐藤りえ】…SDGsの取り組み状況
【熊坂崇徳】…災害時の消防活動    【玉利 優】…隣接地の盛土造成
●えっ、三増でも?  ~ 話せば分かるよ ~
 鈴木議員とぼくで盛土造成の危険を訴えたが、今度は6月の中頃から三増辺りに「塗装工場建設反対」の立札が散見です。訊けば「公害産業だ」とか「工場主は町長の身内」だとか、ちょっとした噂でありました。
 そこで少し調べたが、県の環境条例では塗装工場には環境影響評価の義務はなさそう。さらに調べると、トラブルはあったが、すぐ解決した例が1件、話合いで解決でした。
 そのうち三増の噂は業者の説明会で中身が見えだす。よい方向へいきますように。
●総括質疑  ~ 2件だけだったけど ~
 質疑対策の町提出議案は条例1件、補正予算1件のつごう2件です。
 まずは条例ですが、国の法改正にともなう愛川町手数料条例の一部改正。マイナンバーの通知カードがなくなったためということだが町民には分りにくいよネ。ふつう法改正によるものはノーチェックだけど、渡辺代表は町民を代弁して訊いていました。
 つぎは補正予算ですが、メインは小学校の情報機器の購入費、オンライン授業が増える折から重要。代表と鈴木議員で多角的にチェックし、意気込みを見せてくれました。2件でしたが質疑の重要性が伝わり、グッドです。
●議会改革  ~ 町民目線でありたいが ~
 議会改革は、大きなものは改革検討委員会、それ以外は議運(議会運営委員会)といった感じで進めています。
 まず改革委員会ですが、いまはタブレットの導入についてはほぼ順調に議論中。
議員の定数や報酬の見返しについてはもたつきがち。事業評価は検討の入口段階レベルでしょうか。
 議運関係では1つ決まり、6月議会の一般質問から議長が議員を毎回まるで囚人みたいに番号で指名することはなくなりました。まずは改革の第一号でありました。
 やっかいなのが定数と議員報酬。もとは議員のなり手不足。政策力のある若者を入れるには報酬をUPし、その分、定数を減らそう、が一般論でしょうか。が、現実はどうか、給料も定数も今までどおりでいいじゃん、が議員の大方かも。それだと改革は永遠に無理。
 思いおこしてほしい。なぜ定数や報酬は第三者が決めるか、議員に任せれば改革できないからです。
 ともあれ、改革とは自分の都合を捨て、立派な人材を町に呼びこむこととぼくは思う。
 そろそろ肝をくくろうよ。
●反省会  ~ どうせするなら美しく ~
 一面でもふれたが、「反省会」が常態化している。人を責める気持ちは分かる。議員も人の子だし、時には不適切な言動もあるでしょう。だからと言って、多くの面前で個人を口撃するのはいかがか。中にはそっと本人に注意すれば済むことも、こちらの勘ちがいもある。そもそも個人口撃は美しくない。
 どうしても反省会をするなら、建設的な全体のテーマを扱ってもらいたい。
 コロナ禍の折だったではないか。コロナ対策は町に一任でよかったか。注文を出さなくてよかったか。一般質問のコロナ関係が一件だけでよかったか。議員活動が自粛ムードでよかったか。そして町民の代弁者のぼくたちが「多忙な職員を配慮した」と町民に胸をはれるのか。コロナ禍で一ばん苦しいのは税も払えない低額所得者だが、かれらに一律10万円以外の支援は何もない。それでよかったか。
 たとえばそうした方たちを想うとき、ぼくは職員を忖度していたとは言えない。だから毎日、ゴメンネと反省しきりでありました。町民忖度がぼくの仕事なのですから。

●ミニノート

●3月の議会の一般質問は中止だし、以降コロナでステイ・ホーム状態の町議も少なくない。そのため「議会はどうなっているの」と訊かれる。6月議会の報告はブログで済ます予定でしたがペーパー版もだすはめに。よろしくネ。
●ちなみに2,3ヶ月のぼくの行動です。1ばん増えたのが読書で月に5,6冊、次が他市町の議会傍聴で6月末までに17ヶ所、それから道路のゴミ拾いと花植など。あとコロナ貧困か相談を受けることも増加。多忙でありました。
●さて1面、他市町の議会を傍聴したせいか、コロナ対策で多忙な職員を配慮するもよいけど、その過度が気になりました。6月24日には、コロナ困窮で自殺未遂が出ました。支援対象外の無税者への支援も訴えず、自責です。
●そうした中で痛感するのは何か、ぼくたちは町民の代弁をするために議員になったのではないか。職員を思うのも大切だけど、まず町民を思わず仕事できるの?そんな頭で、しっかり町の事業をチェックできるだろうか。
●2面です。ぼくたちはものごとの白黒をつけるのが好き、分かりやすいし。しかし現実には白黒つけられないもの、まず事実を知るべきものが大半です。その1つが盛土埋立て問題です。町民がどれだけ分かってくれただろうか。
●その事実を知るべき問題が、三増の塗装工場です。24日に説明会があり、記録を読んだら見識の高さにビックリ。三増は廃棄物処理場の多い地区です。日頃のそうした悩みや苦労が、かれらの民度を高めたのでしょうか。
●せっかくの見識の高さです。この機会に町に環境影響評価条例の制定も要望したらどうでしょう。抑止力になります。幸い町長も三増の出身です。分かってくれるでしょう。一つひとつ解決だと住民の負担が大変だとぼくは思うので、ぜひ。
●3面ですが、愛川町は定数16人、報酬は税引で月額27、4万円。全国でみると、平均は13人ほど。報酬はふつう、というか、それだと生活できないので、地元の年輩者や、資産家の息子たちが中心、むかしのまま、つまり働く人には少なすぎ、働かない人には多すぎか。ちなみに40代の有能な知人は月給50ン万円+諸手当。かれが町議を望むわけがない。なお愛川の政務活動費は月に1万円だが、ぼくは5万円は使う。見直すべき問題ですネ。

つぶやき

 もしコロナの発生を記録してきた人なら、きっと思う。6月の終わりころからコロナは第二波に突入です。なぜ国や県はふれないのだろう。誠意的な思惑だろうか。 

今回のイチオシは ~ファクトフルネス~

 「ファクトフルネス」はいま売れている本ですが、それを奨めている訳ではありません。ご存知、この本は「ぼくたちはいかに事実でないことにふり回されているか」を書いた本ですが、じつは世の中、ウソの方が強いのです。例えば、レジ袋をやめると温暖化対策に役立つ、とか。まぁ、それについてはそのうちふれますが、今回は事実の本2冊です。
 一冊目は、『地方議員は必要か』(文藝春秋)です。中身は3万2千人の議員のアンケートを分析した本です。読むとそれなりに議員がまじめでやる気があるのが分かります。でも地方議会はよくなりません。なぜか。事実は、じつは「自分はまじめでやる気がある」と思っている方の多くも大したことがない。それがよく分かります。ついでにその人たちを選んでいる人も大したことがない。その事実も分かります。是非一読を。
 二冊目は、『発達障害のウソ』(扶桑社新書)です。著者は精神医療現場でおこる人権問題の研究家ですが、かれは、発達障害の6.5%はウソ、チェックリストはウソ、精神科医の診断はウソ、と怒っています。発達障害や精神病の方の相手10ン年のぼくには分かります。そうした方の症状は人の数だけあるわけだから、分析・分類するほど病人や障碍者は増えるだけ。そもそもクスリは症状を抑えるだけで病気を治しません。医療の発達って何なの。
 ラオス、ミャンマー、ベトナムの僻地の学校や施設を明るくと思います。現地の先生や施設の職員は胸をはります。「わが国には幸い障碍児はいません。少し変わった子、勉強の苦手な子はいるけど。病名がないので本人に劣等感はありません。できの悪い子にもそれなりに仕事があり、自立できます」。かれらと日本の子とどっちが幸せか。改めて考えさせられる本でした。是非是非一読を。
 といっても、読む人はすでに読んでいるし、読まない人はすすめても読まないか、自分は事実を知っていると思うから。グスンですネ。