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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
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2015年6月までの記事は玉利まさる@愛川町の内視鏡(旧ページ)に残しますので、どちらもよろしくおねがいします。
                   編集子 K



2020年7月13日月曜日

今回のイチオシは ~ファクトフルネス~

 「ファクトフルネス」はいま売れている本ですが、それを奨めている訳ではありません。ご存知、この本は「ぼくたちはいかに事実でないことにふり回されているか」を書いた本ですが、じつは世の中、ウソの方が強いのです。例えば、レジ袋をやめると温暖化対策に役立つ、とか。まぁ、それについてはそのうちふれますが、今回は事実の本2冊です。
 一冊目は、『地方議員は必要か』(文藝春秋)です。中身は3万2千人の議員のアンケートを分析した本です。読むとそれなりに議員がまじめでやる気があるのが分かります。でも地方議会はよくなりません。なぜか。事実は、じつは「自分はまじめでやる気がある」と思っている方の多くも大したことがない。それがよく分かります。ついでにその人たちを選んでいる人も大したことがない。その事実も分かります。是非一読を。
 二冊目は、『発達障害のウソ』(扶桑社新書)です。著者は精神医療現場でおこる人権問題の研究家ですが、かれは、発達障害の6.5%はウソ、チェックリストはウソ、精神科医の診断はウソ、と怒っています。発達障害や精神病の方の相手10ン年のぼくには分かります。そうした方の症状は人の数だけあるわけだから、分析・分類するほど病人や障碍者は増えるだけ。そもそもクスリは症状を抑えるだけで病気を治しません。医療の発達って何なの。
 ラオス、ミャンマー、ベトナムの僻地の学校や施設を明るくと思います。現地の先生や施設の職員は胸をはります。「わが国には幸い障碍児はいません。少し変わった子、勉強の苦手な子はいるけど。病名がないので本人に劣等感はありません。できの悪い子にもそれなりに仕事があり、自立できます」。かれらと日本の子とどっちが幸せか。改めて考えさせられる本でした。是非是非一読を。
 といっても、読む人はすでに読んでいるし、読まない人はすすめても読まないか、自分は事実を知っていると思うから。グスンですネ。