今月は国が❝引きこもり❞を推しているのでかなり読みました。でも、読みやすさと為になるとはふつう反比例です。で、以下に限定です。
まず感染症関係では岩田建太郎「感染症パニックを防げ」と、ウィリアム・H・マクニールの「疫病と世界史」(訳・佐々木昭夫)、読めば確実に得るもの多しです。
つぎは人気の脳科学者の中野信子「空気を読む脳」。分かりやすいけど、為になるかは読者しだいかも。
そして、最高なのは本屋大賞の凪良ゆう「流浪の月」。不寛容な社会で純に自由に生きる人の困難を描いた小説です。ぼくは高校の時に「星の王子さま」を読み、絶対に大人になっても少年を続けると決意したけど・・・。いま学識を身につけ、不寛容になっている自分を再発見したりして。感動と反省の連続でした。とにかく、学識のある人、地位のある人、そしてアドバイスしてくれる人たちって、親切の押し売りで人を傷つけて生きているのだ、と実感しきりでありました。