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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
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                   編集子 K



2020年7月11日土曜日

ドクダミ散策

 虚弱児だったぼくには6月は皮膚病のシーズン。オデキだらけでした。が、同じ時期に満開のドクダミは薬草です。母はドクダミを煮詰め、その汁で体をふいてくれました。しかし効果はいま一つです。それで今度はドクダミ茶にして服まされるとオデキが消えました。小学校4、5年生の頃です。
 中学校は杉並区の神明中学でしたが、進学校で有名でしたが、ぼくには最悪でした。できの悪い子は相手にされません。授業中はやることがありません。よく教科書に落書きしたり、辞書を引いたりしてました。そこである日ドクダミを調べるとドクは「毒」でなく「蕺」で、山の名前です。蕺草(シュウソウ)と書くのです。
 高校は、一転して当時は底辺校で悪名の日大鶴ケ丘です。今度は授業が簡単すぎてすることがありません。そこで、ある日、なぜ蕺草をドクダミと読むのか調べてみました。すると、ドクダミというのは日本語で、諸説ありますが、どうやらドクダミの解毒作用があるのでドクダメから来ているのです。語源は音と訓から調べないととはじめて知りました。ちなみに「木」は漢字的にはキと読めません。古代の日本人には木は「気」を発するものの代表だったのでしょうか。ぼくたちは森へいくと癒されますが、それも気のおかげです。では「気」とは何か。その正体は香気です。とくにヒノキやカツラの香りに鎮静作用があると分かったのは近年のことだけど。
 大学に入ると英語屋になりました。たとえばハッピネスと幸福とは同じか、に興味を持ちました。以後、漢字、日本語、英語、ラテン語の語源から言葉を考えるのが趣味です。
 なお、話をもどして、ドクダミはハンゲショウ科で仲間です。ともに白い花びらはじつは花ではなく、ともに根で増えるのも同じです。そして、ともに最高の茶室の花とされるのは、ともに心を落ち着かせてくれるからでしょう。