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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
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                   編集子 K



2015年9月14日月曜日

あゝ条例、あゝ陳情



 朝、5時すぎから自分の質疑事項を再チェックし、一服し、総務建設常任委員会の経済建設委員会所管の質疑のため役場へ。

 で、私の質疑事項は、条例関係1項目を含めて6項目です。

 さて、条例ですが、議案のタイトルは「愛川町町営住宅条例の一部改正」です。議会だよりにはそれへの賛否結果が乗るのですが、このタイトルを見て、中身のわかる方はまずいない。じつは、条例の改正は、かの原発事故をきっかけに、その被災者を救うために公営住宅法の一部が改正されたことによります。愛川町でも、おかげで2世帯がスムースへ町営住宅へ引っ越しできました。だからケチを付けるため質疑したわけでありません。町の議案には、かくタイトルでは中身不明のものが沢山あります。一番の狙いは「意味不明の悪癖」の是正を願うものでした。町民への説明責任も果たしたい。それはオマケです。

 かくて質疑しました。今後、議案のタイトルが町民にもわかりやすくするように注文をつけたのは無論です。

 そして、その他の質疑です。5項目ありますが、共通項は同じです。町の事業わけても助成などの事業には算出基準や対費用効果して目標達成度の不明のものがいろいろあります。そのため、助成にばらつきがあります。たとえば同じような町民活動への助成でも、あるものは100万円、またあるものは42万円、さらに助成額0円と言った具合です。今回は(というかいつもですが)そうしたものを拾い上げ、是正の要望を出しました。

 そして、最後が陳情審議です。安保法案が2件、外国住民の税関係が1件。

 さて、安保関係は、一件が「慎重審議」をもとめて国へ意見書を提出するものであり、あと一つは「法案の中止」を求めるものです。

 結論から言うと、小倉、木下、鈴木の3町議が、陳情に対して「継続」の表明で、小林町議とぼくとは「採択」でありました。その小林さんとぼくとは、法案への評価はかなり異なるが、「国民の理解が得られていない」では一致です。つまり町民の代弁をしました。

 つづいて「法案の中止」についてです。今度は、ぼく以外が陳情の「継続審査」をきめました。 ぼくは国民の多くが、継続審議を求めている折、あるいは「よくわからない」折、陳情不採択としました。国民の多くが「賛成」でも「反対」でもなく、「中止(ほぼ反対)とまでは言えないからです。やはり町民の立場にたちました。皆さんはどうでしょう。

 そして、最後の審査は「外国人の扶養控除制度の見直しを求める意見書の提出」についての陳情です。平たく、というか雑に言うと、外国人は子沢山が多く、つまり税の控除対象車が多い。そのためかれらの多くは税金を払わない。いかがなものか、というのです。これについても、ぼく以外は陳情採択でありました。

 が、これは、実は厄介な問題です。「外国人」と一括りに言うけど、国籍が様々であり、とおぜん彼らの国の文化、宗教、法律、風俗、習慣、じつに多様です。そのかれらにいきなり一律に日本の制度の枠をはめると、たちまち生活に困窮する方がン万人いるとも言われています。ということは、今度は生活保護対象の激増で、かえって国の出費(税)が増えるとも言われています。町議の多くは、陳情を鵜呑みに採択したけど、いかがか。ぼく的には外国人の生活実態の把握がその前の仕事です。その意味で「継続審査」の断としました。よくわからないことに「採択」などと言うほど知ったかぶりはできません。知ったもどきはおじん・おばんの雑談調査となります。

 というわけで、ふだんは事前調査して陳情の調査に臨むのですが、今回は時間がなかったので継続審査を主張しました。



 ともあれ、ともあれ、長い一日でした。