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このページは愛川町議会議員玉利まさるのホームページです。
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                   編集子 K



2015年7月1日水曜日

オマケ 見えないから危険

 想定外の危険というものがあります。だいぶまえの首相官邸のドローン墜落がそう、少し前の箱根の水蒸気がそう。そして、新幹線車内の焼身自殺がまた然り。
 そのたびに言います。ぼくも言いそうになります。こんな弱点があったのか、これから対策を考えよう、とか、国の安全管理はどうなってるのとか、エラソーに、あるいは、つい人の想像力の不足を嘆きます。
 だが、待てよ。
 先日、ある危険に出会いました。ぼくの乗った電車の前の座席へ二十歳くらいのカワイコちゃん(ぼくは若い娘をすべてカワイイという)が座って眠っていました。惜しいことに口をポカンと開けて、上向きに。次の駅へつき、戸が開くと、ハエが入ってきて、ブーン。あれっ。するとかの女は無意識に、パクリ、口を閉じました。あとは、何事もなかったみたいに、かの女はグーグー。
 これが危険の本質です。だれが想定できたでしょう。そこに想定はありません。そもそも想定外は無限です。そして危険は想定外に潜みます。
 心配です。危険の本質がこれです。いや、心配したのは、その娘ではなくて、ハエ。ハエは死の危険を想像できないのでありました。ぼくが彼女に想像したのは、こんなに眠りが深いなら、キスしても大丈夫だったかな……。いや、これはウソ。ウソとしておかないと、ぼくはスケベということになります。まあ、否定はできないが、かく、この世は危険に満ちている。だから対策はありません。